
近年、住宅の外壁材として「ガルバリウム鋼板」を選ぶ方が増えています。
ガルバリウム鋼板は、錆びにくく、耐久性に優れているのが特徴です。
また、富山県のように雨や雪が多く、冬には厳しい寒さになる地域では、水を吸収しにくく凍害が起こりにくいことも大きなメリットです。
一方で、
「ガルバリウム鋼板の塗装は必要ないのでは?」
「まだ錆びていないから、メンテナンスはしなくても大丈夫?」
と思われる方もいるかもしれません。
しかし、ガルバリウム鋼板はメンテナンスが不要な外壁材ではありません。
むしろ、せっかく耐久性の高いガルバリウム鋼板を選んだからこそ、劣化が大きくなる前に適切なメンテナンスを行い、良い状態を維持することが大切です。
今回は、ガルバリウム鋼板のメリットや凍害・錆との関係、そして意外と知られていない「塗装の必要性」について、富山県の住宅事情も踏まえて解説します。
【ガルバリウム鋼板とは?】
ガルバリウム鋼板とは、鉄の表面をアルミニウム・亜鉛などの合金でめっきした鋼板です。
表面のめっき層によって鋼板を保護することで、一般的な鉄板やトタンなどと比べて優れた耐食性を持っています。
外壁だけでなく屋根材にも使用されており、シンプルでスタイリッシュなデザインも人気の理由です。
ガルバリウム鋼板の主なメリットには、次のようなものがあります。
➀錆びにくい
➁耐久性に優れている
➂軽量で建物への負担が少ない
➃水を吸収しにくい
➄凍害が起こりにくい
➅デザイン性が高い
特に富山県では、雨や雪の多さを考えると「水を吸収しにくい」「凍害が起こりにくい」という点は大きなメリットです。
【ガルバリウム鋼板はなぜ錆びにくい?】
ガルバリウム鋼板が錆びにくい理由は、表面を覆っているめっき層にあります。
アルミニウムや亜鉛を含むめっきによって鋼板を保護することで、一般的な鉄板よりも腐食しにくくなっています。
ただし、「錆びにくい」=「絶対に錆びない」ということではありません。
長年、雨や雪、紫外線などにさらされることで表面の塗膜は徐々に劣化していきます。
また、外壁に傷がついた場合や、切断面、ビス周辺などから腐食が進むこともあります。
そのため、ガルバリウム鋼板であっても、適切なメンテナンスを行うことが重要です。
【富山県では凍害が起こりにくいこともメリット】
富山県で住宅の外壁を考える際、注意したいのが「凍害」です。
凍害とは、外壁材などに入り込んだ水分が凍結・融解を繰り返すことで、ひび割れや剥離などの劣化が起こる現象です。
窯業系サイディングなどの水を吸収する外壁材では、外壁内部に入り込んだ水分が凍結することで、凍害につながる場合があります。
一方、ガルバリウム鋼板は金属製で水を吸収しにくい素材です。
そのため、窯業系サイディングなどと比べて、凍結・融解の繰り返しによる凍害が起こりにくいというメリットがあります。
雪の多い富山県において、ガルバリウム鋼板が選ばれる理由のひとつです。
ただし、凍害が起こりにくいからといって、劣化しないわけではありません。
雨や雪、紫外線、温度変化などによる経年劣化は少しずつ進んでいきます。
【「ガルバリウム鋼板なら塗装不要」は間違い?】
ここが、ガルバリウム鋼板について意外と知られていないポイントです。
ガルバリウム鋼板も、状態に応じて塗装によるメンテナンスが必要です。
「錆びにくいなら、錆が出てから塗装すればいい」と考えてしまうかもしれません。
しかし、実際には錆が発生する前のメンテナンスが重要です。
ガルバリウム鋼板は、窯業系サイディングなどと比較して初期費用が高くなるケースもあります。
せっかく耐久性の高い外壁材を選んだのであれば、錆や腐食が進んでから大きな補修をするのではなく、状態が良いうちにメンテナンスを行い、外壁材を良い状態に保つことが大切です。
つまり、「錆びていないから塗装しなくていい」のではなく、「錆びる前にメンテナンスする」という考え方が重要です。
【錆びなくても塗装が必要になる理由】
ガルバリウム鋼板の塗装を考える際、もうひとつ知っておきたいのが、「錆だけが塗装の目的ではない」ということです。
外壁塗装には、外壁材を保護するだけでなく、住宅の美観を維持するという目的もあります。
新築時のガルバリウム鋼板は、表面の塗膜によってツヤがあり、汚れも付着しにくい状態になっています。
しかし、年月が経つと紫外線や雨、雪などの影響によって塗膜が劣化し、徐々にツヤが低下していきます。
ツヤがなくなってくると、表面の防汚性も低下し、雨筋やホコリ、排気ガスなどの汚れが付着しやすくなることがあります。
その結果、「錆は出ていないけれど、外壁がくすんで汚れて見える」という状態になることがあります。
つまり、ガルバリウム鋼板の塗装は、錆や腐食を防ぐためだけではありません。
外壁を保護することに加えて、ツヤや防汚性を回復させ、住宅の美観を維持するという目的もあります。
「錆が出ていないからまだ塗装しなくてもいい」と考えるのではなく、外壁の色あせやツヤの低下などもメンテナンスを考えるサインのひとつです。
【ガルバリウム鋼板の塗装時期は何年?】
「ガルバリウム鋼板は何年で塗装すればいいですか?」という質問をよくいただきます。
使用されているガルバリウム鋼板の種類や表面塗装、建物の立地条件、日当たり、雨や雪の当たり方などによって、劣化の進み方は異なります。
そのため、年数だけでなく、実際の外壁の状態を確認して判断することが大切です。
例えば、次のような症状が見られる場合は、一度専門業者に点検してもらうことをおすすめします。
・色あせ・ツヤの低下
新築時と比べて外壁の色が薄くなったり、表面のツヤがなくなったりしている場合は、塗膜の劣化が進んでいる可能性があります。
・チョーキング
外壁を手で触ったときに白い粉のようなものが付く場合があります。
これは「チョーキング現象」と呼ばれる塗膜劣化のサインです。
・白錆
ガルバリウム鋼板の表面に白っぽい錆が見られることがあります。
すぐに深刻な腐食というわけではありませんが、外壁の状態を確認するきっかけになります。
・赤錆
赤茶色の錆が発生している場合は注意が必要です。
鋼板の腐食が進んでいる可能性があるため、早めに専門業者へ相談しましょう。
・汚れが目立つようになった
以前より雨筋やホコリなどの汚れが目立つようになった場合、表面の塗膜が劣化し、防汚性が低下している可能性があります。
【ガルバリウム鋼板を長持ちさせるために】
ガルバリウム鋼板は、窯業系サイディングなどと比べて耐久性が高く、錆びにくく、凍害も起こりにくい優れた外壁材です。
その分、初期費用をかけてガルバリウム鋼板を選んでいる方も多いでしょう。
だからこそ、「錆びるまで何もしない」のではなく、「良い状態をできるだけ長く維持する」という考え方が大切です。
錆や腐食が進んでからの補修ではなく、色あせやツヤの低下など、比較的早い段階から外壁の状態を確認しておくことで、適切なタイミングでメンテナンスを検討できます。
また、塗装には外壁材の保護だけでなく、色やツヤ、防汚性を維持して住宅の美観を保つという役割もあります。
【最後に】
ガルバリウム鋼板は、錆びにくく、耐久性に優れ、水を吸収しにくいため凍害も起こりにくいというメリットがあり、富山県のように雨や雪の多い地域にも適した外壁材のひとつです。
しかし、「ガルバリウム鋼板=塗装不要」ではありません。
表面の塗膜は紫外線や雨、雪などによって少しずつ劣化します。
そして、塗装が必要になる理由は「錆を防ぐため」だけではありません。
塗膜が劣化するとツヤが低下し、防汚性も落ちることで、外壁の汚れが目立ちやすくなります。
そのため、外壁を保護することはもちろん、住宅の美観を維持するという意味でも、適切なタイミングでの塗装が大切です。
せっかく初期費用をかけて耐久性の高いガルバリウム鋼板を選んだのであれば、錆や腐食が進んでから慌てて補修するのではなく、劣化が大きくなる前にメンテナンスを行いましょう。
ガルバリウム鋼板は「錆びてから塗装する」のではなく、「錆びる前から状態を確認する」。
これが、ガルバリウム鋼板の外壁を長くきれいに保つためのポイントです。
壁材によって、必要なメンテナンス方法やタイミングは異なります。
塗装メンテナンスが必要な外壁材の種類については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
▶塗装が必要な外壁とは?主な外壁材とメンテナンスについて
富山県でガルバリウム鋼板の外壁塗装やメンテナンスをご検討の方は、建築塗装愛富にご相談ください。


